2023/12/07 23:11
チャイでよく使われるスパイスと、私たち流の配合の考え方を紹介します。「自分でもオリジナルチャイを作ってみたい」という方は、ぜひ参考にしてください! チャイによく使われるスパイス ・基本の3種 ・アクセントになるスパイス ・個性が出るスパイス この3つにわけて紹介します。 【カルダモン】 「スパイスの女王」とも呼ばれ、爽やかで上品な香りが特徴のスパイス。 ほかに代替が効かない唯一無二の芳香。チャイはもちろん、料理やお菓子にも幅広く活用できる。 【シナモン】 スパイシーで甘い香りが特徴のスパイス。お菓子はもちろん、インド料理にもよく使われる。 セイロンシナモンと、より濃厚な香りのカシアシナモンがある(写真はカシア)。 【クローブ】 「丁字」とも呼ばれるスパイス。苦さと甘みが混在した独特の香りを持つ。 単体ではなく、他のスパイスと組み合わせて使われることが多い。中華料理の五香粉でも個性を発揮している。 【ジンジャー】 和名は「生姜」。アジアでは生で使うことが多いが、それ以外の地域ではパウダーがよく使われる。 独特の辛味が特徴で、ジンジャーの有無はチャイの風味にも大きく影響する。体を温める効果も。 【ブラックペッパー】 ぴりっとした刺激が特徴のスパイス。どんな食材にもあう芳香な香りを持つ。 チャイに入れると、後味に辛味がプラスできる。 【メース/ナツメグ】 柑橘類のような突き抜ける爽やかさが特徴のスパイス。肉料理の臭み消しに活躍する。 ナツメグは種で、メースは仮種皮。メースのほうが香りがやや強く、アジアでよく使われる(写真はメース)。 【スターアニス】 「八角」とも呼ばれ、中華料理によく使われる。甘さのなかに苦さと辛さのまざった独特の香りを持つ。 香りは個性的だが、肉、魚、お菓子と何にでもあう。 【アニスシード】 ハーブ酒でよく使われるスパイス。甘さのなかにややセロリのような爽やかな香りがする。 料理からデザート、チャイまで幅広く使える万能スパイス。 インド料理屋さんでは、口臭予防としてアニスシードの砂糖がけが置かれているところもある。 【ミント】 和名「薄荷」。ほかにはない爽快な香りが特徴。少し入れるだけで強く香る。 乾燥タイプはスペアミントが多いが、種類によって少しずつ香りは異なる。 【レモングラス】 その名の通りレモンのような香りがするハーブ。ジンジャーと相性がよい。 ハーブティーのほか、紅茶、ほうじ茶にも合う。 チャイの配合を考える際にわたしたちが意識しているポイントを紹介します。 チャイにどんなイメージを持たせるか決めます。甘い?刺激的?上品?色っぽい? そのあと、イメージに近いスパイスを1つ選びます。これが主役スパイスです。 主役にあうスパイスをリストアップし、配合を変えて香りのバランスを見ます。 同じ組み合わせでも各スパイスの量の違いで香りの印象が変わるので、この工程が一番時間がかかります。 チャイを飲み終わったあとの後味を調整します。 ジンジャーが入ると甘辛い味が残りますし、ブラックペッパーを入れるとピリッとした刺激を最後に感じられる……などなど。 チャイのイメージにあわせて追加するか(あえて抜くか)を決めます。 基本のスパイスはカルダモン・シナモン・クローブですが、ミルクティーやストレートティーに合うスパイスという意味では無限の組み合わせがあります。 とはいえたくさん組み合わせれば良いというわけではありません。私たちはだいたい3〜10種類くらいかなと思っています。 世界の有名スパイスも、混ぜるのは多くて10種類くらいです(数えてみた限りでは)。 こちらの記事で基本的なチャイの作り方を紹介しています。ぜひ参考に作ってみてくださいね。 関連記事:本格チャイは煮出して作るべし!濃厚チャイのレシピ&コツ 私たちの自信作はこちら↓チャイの王道スパイス3種類
アクセントになるスパイス4種
個性が出るスパイス2種
チャイの配合の考え方
作りたいチャイのイメージと主役スパイスを決める
主役を引き立てるスパイスを考える
後味を調整
スパイスの組み合わせは無限大!