2023/11/03 22:08
大豆の優しい風味がおいしい豆乳チャイ。でも普通のチャイと同じ作り方をすると、豆乳が分離してモロモロになりませんか?
そこで本記事では、豆乳チャイをおいしく作るコツを紹介します。
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そもそもなぜ豆乳は分離するの?

豆乳が分離する理由は、おもに次の3つです。
熱
酸
塩分
豆乳に多く含まれるタンパク質は、加熱しすぎたり、酸味や塩分の強い液体と混ぜたりすると、湯葉のように固まってモロモロと分離する性質があります。
豆乳チャイの場合、分離のおもな原因は熱です。いったん分離した豆乳はもとに戻せないため、豆乳チャイを作るときは加熱のし過ぎに注意が必要です。
豆乳チャイをおいしく作るポイント
豆乳でチャイを分離させずに作るポイントは次の4つです。
大豆固形分が10%未満の豆乳を使う
茶葉とスパイスを先にしっかり煮出す
豆乳を入れる前にいったん火を止める
豆乳を入れたら沸騰させない
大豆固形分が10%未満の豆乳を使う
豆乳の大豆固形分、いわゆる“豆乳の濃度”は商品によって差があります。
豆腐屋さんで売っている濃い豆乳:12%程度
市販されている無調製豆乳:9%程度
市販されている調製豆乳:7%程度
大豆固形分が高い豆乳ほど分離しやすくなります。逆に、一般的な調製豆乳くらいの濃度ではあまり分離は起こりません。
『真夜中のチャイ』メンバーが試した限り、大豆固形分が9%台までの豆乳は、多少加熱しすぎても分離せずに美味しく作れます。
大豆固形分は豆乳のパッケージに表示されているので、簡単に豆乳チャイを作りたい方は濃すぎない豆乳を使ってみてください。
茶葉とスパイスを先にしっかり煮出す

チャイのおいしさは、スパイスの香りと紅茶のハーモニー。
豆乳を入れる前に、茶葉とスパイスをしっかり煮出して香りを抽出しましょう。煮出しの工程を丁寧にするだけで、チャイの風味が抜群に良くなります。
豆乳を入れる前にいったん火を止める

豆乳が固まりだす温度は約60度。なので、ぐらぐらと沸騰している状態の鍋に入れると分離しやすくなります。
豆乳を入れる際は、いったん火を止めてから少し冷ましてから入れましょう。豆乳が入ることで温度が下がるので、完全に冷まさなくても大丈夫です。
豆乳を入れたら沸騰させない

豆乳を入れたら弱火で加熱して、沸騰させない程度に温めます。
鍋の周りがふつふつとして来たくらいで火を止めるのがベスト。
一般的なチャイは牛乳を入れてからしっかり沸騰させますが、豆乳チャイで同じ作り方をすると分離しやすくなります。とくに大豆固形分が高い豆乳を使うときは気をつけてください。
はちみつや黒砂糖と相性抜群!豆乳チャイを美味しく楽しもう

大豆の滋味深い味わいが楽しめる豆乳チャイは、はちみつや黒砂糖といったコクの強い甘味料とよくあいます。
豆乳の性質上、牛乳チャイのように大鍋でグラグラ煮込む……といった作り方はできませんが、最初に茶葉とスパイスを煮出すことでしっかりスパイシーなチャイになります。ぜひお試しください!